Five. NY Painter.
ペインター(画家)
あるルームメイトが
必ず決まった時間に
プレインのシリアルを食べ
少しするとたまごを焼きにくる
食べ終わったら戻って来て
すぐ洗ってしまう
マニュアル化されたロボットみたい
人間味が少なくてもはや少し怖い
キッチンが近いため
部屋が毎朝たまごの匂いになる
シェアハウスは
部屋によって値段も配置も違う
私はそのたまごの匂い付きだった
冷蔵庫の中身はいつも
Milk, Bacon, Eggs(organic), Orange Juiceのみ
なんてシンプルな人間だ
もはやシンプルすぎて友達だったら
つまらない可能性もある
シャンプーやリンスなど
Organicのものや肌に優しいものを重視
すべてのものが違うメーカーで
すごくこだわりのある人間
声だけ聞いてると
割と元気に話してる様に聞こえるけど
顔は結構残酷な表情で、
私はいつも何かに怯える虫に見える
目が合うことはほぼない
その調子で常にマイウェイで、
ルームメイトに会うのを
結構気にして行動する私に比べて
たまごを焼く時、
シリアルを食べる時、
特に疲れてオレンジジュースを飲む時は、
まっすぐと冷蔵庫に向かい
その道を譲ることはない
そんな彼は
昨日話してみたところ
なんとペインターだった
なるほど、そのこだわり分からなくもない
でも冷蔵庫の中はまったくカラフルではない
色で野菜を選んで楽しむ私とは真逆だ
画家になりたい
と思ったことのある私からしたら
彼がなんだか羨ましい
色で表現できるなんて幸せだろうな
NYペインターの裏側は
地味でおもしろい
Be Real.
Four. Reasons.
ブログ(日記)をはじめた理由
人にとってはどうでもいい事でも
自分にとっては全部大切な毎日
その人が何もしてないように見えても
みんなそれぞれ心の奥底で
いつも願ってること
心配してること
真剣に考えてることや
幸せを感じていることがある
小さい頃、
誰かの真似をして日記をはじめた
でも1週間もすれば
あ、書くの忘れたって
忘れたことに苛立ちを感じて
書くのが面倒になって
さらに読み返したら気持ち悪かった
心が丸見えになってる気分なのと
言葉では表しきれない事があって
全部嘘に見えた
言葉にするのはあまり好きではないけど
少し大人になると
たまには言葉にして何を考えてるのか
自分の中で明確にしたい
他人からは分からなくても
自分は自分の生きたかで
与えられた時間をフルに生きる
生きた自分のほんの一部を
ブログに残している
リアルな毎日を言葉で残したい
Have a nice day!
Be Real.
ランチ
母に食べ物の写真を送ると
大抵美味しくなさそうと言われるけど
味はいつも絶品です
Healthy Bowl
(ヘルシー丼)
玄米と白米のミックス
野菜はすべてざく切り
バターをのせてチン
玉ねぎドレッシング
しょうゆ
塩
まぜたら最高
最近毎日野菜を食べてます
体が軽く、行動しやすい
食べたものが明日の自分を作る
Be Real.
Three. Roommates.
ルームメイト
ニューヨークは
ルームメイトと住むのが普通
大金持ちじゃない限り
知らない人とシェアをする
自分の借りてる部屋以外は
すべて共有スペース
キッチン、玄関、トイレ、廊下
さて耐えられるのか。
私が出会ったある1人のルームメイト
台湾人の男性
二十代後半かな?
掃除をしない、Lazy Boy
とにかく挨拶だけ明るい
入居した初日、
トイレの便器が真っ黄色。
床には髪の毛やらカスやら。
何年掃除してないんだ?
シャワーカーテンもよく見たらカビだらけ。
細部まで想像してゾワゾワ
黒ベースのシャワーカーテンだから、
彼からしたら隠せてラッキー。
マシに見えるだけ。
彼は3年ものNYライフを
ここで過ごしてるらしい
もちろん私が汚したわけではない
けど、そんな事を言ってても進まない
トイレの上に置いてあった
安っぽいスプレーをとにかくまき散らし、
Clorox Wipesで黄色い便座を擦った
不快
床もクイックルで擦るように掃除
クイックルで擦る状況がおかしい
台湾人て掃除しないのかな?
そんな偏見さえも持ちそう
他人のために掃除をしてると思わず
自分の心を磨くために掃除をしてる
あー修行だ、
毎日やらないと自分の糧にならない
私は汚いものを汚いと感じて
しっかり掃除できる人間でよかった
特に実家はスーパー綺麗ではないが
自分が育った環境に誇りを感じた
それから半年間、
気になるところはすべて掃除し続けた
引っ越してまた新居で掃除を続ける
快感
Be Real.
Two. Vegetables.
野菜
八百屋に立ち寄ると
美しい傑作が並んでる
カラフル
アート
すべての色と形
最高に美しいと思う
目が喜んでる
人間は目で見たものを真似てる
ベジタブルから色や形を学んで
それを無意識のうちに
人間の作品みたいにしてる
そんな事もあると思う
外国人の店員さん
お客様さえも邪魔に思えるほどの
野菜たちを背中にのせて
すみませんすみませんて
すみませんお兄さんになってる
アスパラガスを縦につんだり
ブロッコリーの間に氷を挟んだり
急にでかい箒で床を掃いたり
意外と働き者で動きも速い
ダンボールに積まれた
ニューヨークの野菜たち
あんな積まれてたら
いつかダンボールからころころって
でこぼこ道路まで
転がってつぶされちゃう
そんな心配までしちゃう
店内から鳴り響くのは
キリスト教関連の音楽
かなり愉快で空に飛んじゃいそう
レジの周りには創業者の写真やら
イエスキリストのアップ画像もある
そんな音楽の中並ぶ傑作たちは
とてもリーズナブル
ローマンレタス88セント
きゅうり4本で1ドル
マンハッタンのサラダランチ
$13ぐらいしたのが恐ろしい
野菜が安いのは
ニューヨークライフでは
かなりありがたい
レジの番号札の下には
大量のにんにくがぶらさげてある
頭にはドラキュラが浮かんだりして
ゾッとしたり
レジの順番が来るまでに
気になるものがありすぎて
口が開いてしまう
目の前のメキシコ人夫婦は
大量の野菜をかごにつんでた
あんなトマトの量見たことない
大人気
お店を出た時
野菜とパワーを持ち帰る気がする
Be Real.